風の工房・吉住工務店
吉住工務店

社長就任前は主に住宅事業部の仕事に携わっていた吉住代表
社長就任前は主に住宅事業部の仕事に携わっていた吉住代表

地場の工務店・吉住工務店にしかできないものを真摯に問う。
ストイックなまでに木の注文住宅を極める。

兵庫県丹波市に本社を構える、吉住工務店さんのご紹介です。
吉住工務店さんは、丹波市が本社になるのですね。

本社では主に公共建築や民間の一般建築をメインに建物造りを手掛けてきました。
本日お越しいただいた西宮は、住宅事業部の営業・設計の拠点となっています。また、住宅の工事は丹波を拠点に取り組んでおり、丹波と西宮に展示場を構えております。

吉住工務店は、創業から74年、「真実一路」を社是として取組んで参りました。
昭和43年に、丹波の山の上にあるお寺の仕事をさせていただいた時のことです。道なき山道を、資材を運び、陽が昇ってから沈むまで仕事をしていたそうです。それを見て頂いた住職さんが、『真実一路』と書で表して下さり、それ依頼そのひたむきな精神を忘れまいと社是に揚げて参りました。

1996年より住宅事業部を始めて大手ハウスメーカーのフランチャイズにも取り組んで参りました。
そこで新建材を使った家づくりをしている中、地場の工務店として何かもっとお客様の為になる家づくりができないか? どこの工務店でもできる家ではなくて吉住だからできる家づくりはないだとうか? と考え模索しておりました。

そんな思いを抱えている時に、第一回地球の会のサミットに参加し、エアパス工法の家に出会いました。
うちもこういう家を造りたい! という想いにかられ、即実行でした。

それが9年前で、会社として一大転機でした。

1、エアパス工法
2、合板は使わない
3、クロスは貼らない
この3点は、しっかりと守っています。

自然素材とエアパス工法が相まって、最高の空気感や居心地が提供できるのです。そのためのこだわりです。
クロスはどうしても接着剤を使いますので空気環境を損ねてしまいます。だから当社はすべてしっくいの塗り壁で仕上げます。合板も同じ、全て排除し無垢材を使っています。下地まで全てです。外観で見えない野地板なんて大抵合板を使うと思いますが、うちは杉板を使います。

合板を使うと、確かに今より安くできます。でも、それならうちでなくてもできます。吉住しかできない家づくりがしたいんです。

近くに木はいっぱいあるのに、加工品や工業製品を使うことには違和感を覚えます。

もし、お客様にクロスを貼って欲しいと言われても貼りません。そこに住まれるお客様の健康の事を考えたら貼ることはできません。

西宮展示場の広場には、近所の子どもたちが毎日のように遊びに来る
西宮展示場の広場には、近所の子どもたちが毎日のように遊びに来る

エアパス工法についておしえてください。

みなさん、断熱気密を高めて「エアコンの効きをよくする」ことが省エネだと思っている節があります。
しかし当社は、極力エアコンそのものを使わない提案を行っています。

エアパス工法は機械設備に頼らず、自然の陽や風を建物に上手く取り込んで自然の力で壁体内の空気を循環させることによって、床・壁・天井の表面温度を均一にします。冬は床下換気口と小屋裏換気口を閉じる事によって太陽熱で暖められた空気が緩やかに家全体を包み込みます。
少ない暖房でもよく暖まりますし、湿気もこもりません。夏は床下換気口と小屋裏換気口を開放する事で壁内の熱気と湿気を排出し室内の温度上昇を抑制して爽やかな涼しさを実現できます。この様に冬と夏とで衣替えができます。
だから、一年中健康で快適な空気の中で暮らせます。

エアパスは、間仕切り壁の中も空気が動きます。常に家の中の空気が動くように設計されているのです。空気が動くことは結露対策としても良いし、木材に対しても良いのです。

全国30社で構成されるエアパスグループですが、とても勉強熱心な組織です。
原価をオープンにしてまで協議しているグループは他にはないと思います。

台所を中心に家族が集う。
みんなが満足できる家に区割りはいらない。

住宅事業部を率いる木村部長
住宅事業部を率いる木村部長

今回の建物についておしえてください。

ネーミングは「集い愉しむ家」としました。
お父さんは朝早くから仕事に出掛け、夜遅く帰る。子供達は塾や部活に、家には誰もいなくなり、いたとしてもすれ違いの生活。家は食べてTVを見て寝るところという暮らし方。家の中では、食事が終わったら子供たちは居心地のいい子供部屋へ、お父さんはリビングでテレビ、お母さんはキッチンで後片付けに家事とバラバラに過ごす家。
この様な暮らしが本当に豊かな暮らしと言えるのでしょうか? 家族の時間とは何か、本当の豊かさとは何かを訴えて。

玄関を入ると、多目的空間としての板土間。そこには薪ストーブがあり家族や近所の方々との談話を楽しめます。1階と2階は吹き抜けを通じてつながり、一体感を持たせ家族がどこにいてもお互いの気配を感じることができます。
台所を中心とした間取りは家族が自然と集まり、つながりを強め、生活が楽しくなる。家族で暮らしに何か一つ手を加える。何気ない会話が生まれ、そんな積み重ねがかけがえのない家族愛を育む。そんな生活を想像し、台所空間から生まれる本当の豊かな暮らしの提案です。

働いて帰ってくるお父さんも、元気いっぱい遊んだ子供達も、帰るのが楽しみな家にしたかったのです。

一緒にお仕事をされている職人さんをご紹介ください。

うちは塗り壁が多いので、ベテランの左官さんには全幅の信頼を寄せています。
私、木村が入社した当時から、もう22年間のおつきあいで、しっくい塗りの腕は抜群です。

左官さんをはじめ、いつもお願いしている職人の技術には自信を持っています。

ご来場されるお客様にメッセージを。

当社は設計にも自信を持っています。家族の繋がりを大切にした『広がり間取り』もエアパス工法の一つの特徴です。暮らし方や生活はお客様ごとに違います。そこを十分にヒアリングしていかないと本当のプランなんて描けないのではないでしょうか。当社は、設計士がお客様と時間をかけてヒアリングをし、家族がどう家の中で動いているのか、どんな過ごし方をするのか、その家族の繋がりという大事な部分をプランという形にしていきます。

公共工事の仕組みの中で取得したISO認証。これも当社の特徴かもしれません。改善などのルール作りは、住宅にもしっかりと活かされています。

昔の工務店像から脱却した、吉住工務店ならではの住宅を、ぜひご覧いただきたい。


代表取締役社長 吉住 正基 さん
住宅事業部部長 木村 勇登 さん
にお話を伺いました。

雨上がりの静けさに、ほんのりと暖かいモデルハウスの空気がとけ込んだ、そんな取材のひと時でした。

「たえず本当にいい性能とは何かを考えています」「一棟一棟考えぬいた設計を提案しています」と、独自のスタイルを淡々と語る木村部長。そこにはゼロから積み上げてきた自信と誇りを感じました。
  • 会社名

    株式会社吉住工務店

  • 所在地

    〒669-4132
    本社:兵庫県丹波市春日町野村2465
    風の工房:兵庫県西宮市長田町4-1
    map-yoshizumi

  • 電話

    0798-31-2061

  • FAX

    0798-31-2062

  • E-mail

    nishinomiya@yoshizumi.com

  • ウェブサイト

    http://www.yoshizumi.com

  • 代表取締役

    吉住 正基

  • 沿革
    1942年 兵庫県氷上郡春日町中山にて創業
    1996年 住宅事業部を設置
    2006年 丹波市七日市に「こだま館」を設置
    2007年 丹波展示場『丹波・四季の家』を設置
    2009年 西宮展示場『丹波 | 風の工房』を設置

    ゼネコン発の木の住宅。空気感にこだわり抜いた住宅だけをお届けしています。

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