グートンライフ
「人と暮らし」を中心に、未来へつなぐ地域の舞台をつくる。
もっともお客様に寄り添った工務店の注文住宅。
兵庫県川西市に事務所を構える、グートンライフさんのご紹介です。
創業20周年を迎えられたそうですね。
今、郊外のニュータウンができてから40年が経とうとしています。
住民の高年齢化も進み、川西市の発表した今後10年間の予測も、目を覆いたくなるようなものばかりです。
おかげさまでグートンライフはこの地域で20周年を迎えることができました。
その恩返しをしたいと考えています。
地域が豊かになってこそ、初めて自社が豊かになります。我々は地域のために何ができるのか。
ニュータウンの子どもたちは、成長して家を巣立ったきり帰ってきません。
父は通勤していたのに、なぜ子どもたちは同じように通勤しないのか。
時間的・距離的な理由だけではないだろうと考えた時、町に魅力がないのだという結論に行き着きました。
思い出はあるけど、住みたい町ではないのだと。
それなら、今こそ工務店の出番ではないか。
外構も含めて、町並み・街区を作ることができるのは工務店以外ないではないか。
そんな時、里山住宅博のことを知りました。
統一された外構コードで、木の家の町並みを作っていく取り組み。
これはまさに我々がやりたいことでした。
言葉にするだけでは誰も理解できない。しかし、里山住宅博を実際に目で見てもらえば、理解も得やすいでしょう。
そして、地元でも同じことができれば。
実は、川西市にも一棟モデルハウスを建てていて、資金的にも厳しかったのですが、このチャンスを逃す手はありません。
地元への恩返しの又とないチャンスです。思い切った決断をしました。
創業時は内装の仕事から始めたのですが、折しもの増改築ブームに支えられ、リフォーム・メンテナンスの仕事がメインとなっていく中で、お客様との信頼関係も築くことができ、家のことならなんでもご相談いただけるようになりました。
お客様の数もずいぶん増えました。
最近、お客様から一番多い相談は、「新築とリフォーム、どちらが良いかな?」という質問です。
その時、お恥ずかしい話、どうしても経験豊富なリフォームの提案がメインになっていました。
質より量の時代に建てられた家には、多額のお金をかけてまでリフォームすることに躊躇する家もありました。
数年前、ずっとメンテナンスの仕事をさせていただいていたお客様の家が、いつの間にか新築に変わっていました。
全く相談はなく、ある日突然建て替えられていたのです。
ショックでした。
我々はお客様の要望に全く応えられていない。
お客様のために、選択肢を持てるようにしよう。一歩踏み出そう!
そういう想いで新築の注文住宅にも力を入れ始めました。
我々の建てた新築住宅は、まだ8棟しかありません。
これからが勝負でもあり、楽しみでもあります。
同じ理由で、3年前に不動産業も始めました。
真にお客様に寄り添った提案ができるよう、常に努力して参ります。
グートンライフさんの新しい時代の始まりですね。
グートンライフという社名は、good on(より良い) + Life(生活・人生)をつなげてグートンライフです。
常に中心には「人・暮らし」があります。
「建築がやりたくて始めた」、「不動産業メインでやっている」という工務店はいくつもあると思いますが、我々のように、純粋に「人・暮らし」といったところから入って、お客様への提案範囲を広げるために、リフォーム、メンテナンス、不動産、注文住宅を始めるという工務店は珍しいのではないでしょうか。
自然環境のことを考えると、新建材での家づくりは本当に良いものなのか、と言う疑問が生まれてきました。
我々が提供するのは、長年の経験で環境・エネルギー等の各方面のスペシャリストが最良とする「自然室温で暮らす家づくり」です。
今後もご縁のあったお客様のニーズにお応えし、一生のおつきあいをさせていただきたいと考えています。
里山と町の境界に建つ家。
境界に住むって、なんだかワクワクしませんか。
今回の建物について教えてください。
コンセプトは「里山と町の境界に建つ家。境界に住む」です。
今回、里山側の良い場所ですので、住宅を「里山と町をつなぐトンネル・ゲート」に見立てました。
芥川龍之介の『羅生門』を読んだ時、門の上に人が住んでいるなんて、とワクワクしたことを覚えています。
『千と千尋の神隠し』でも、主人公が最初にくぐる門の2階には窓があって、誰かが住んでいそうです。
こういったワクワクする境界に建つ家で、新しい里山の住まい方を提案します。
道路がある町側から、斜面に接した里山側へ、土間を通って靴のまま通り抜けられるようになっています。
内部は土間を中心に、部屋になっていないスペースで構成されています。
戦後に定着した住宅のスタイルが、日本人にとってふさわしいのか。
効率重視になりすぎているのではないか。
そういった視点で戦前の文化、昔からの家を見直して、取り入れるチャレンジを行っています。
昔の家のどこが良かったのか。土間のどこが良かったのか。
そういったことをもう一度考えながら暮らす住宅です。
家というのは、家族それぞれの『居場所』です。
それぞれの個室があるからそれが居場所だ、ということではないのです。
「私の空間はここだ!」と思えるところがあれば良い。
かまくらのような読書空間、サンルーム、ソファなど、それぞれの居場所を見つけてほしいです。
グートンライフから設計の二川さんには、この場所に自生するような家を造ってくれと要望を出しました。
その場所に同化する。まさにそこから生えてきたキノコのような家。
周りと違和感があるものは潰されてしまいます。
誰が見ても違和感のない、共存共生する家です。
結果的に、かなり遊び心が盛り込まれたものになりましたが、ご来場の皆様の求める形が提案できると考えています。
一緒に仕事をされる職人さんをご紹介ください。
素晴らしい左官屋さんがいます。
その仕事に対する姿勢には、教えられることが多いです。
しっくい、珪藻土の塗りも上手いですが、土を使った壁を造ります。
一般には考えられないような自然素材を提案してくれます。
素材に対する尽きない探究心を持ち、発明家と呼びたいです。
既製品を使って、「練りやすいな」、「施工しやすいな」と言って施工時間を短くする努力をするのではなくて、「こういった形にしたい」という仕上がりを想像するところから入るんです。
そして、完成イメージに向けて、自分で自然の材料を選びます。
どういうものと練り合わせて、どういう仕上げにして、この気温ならどの位の感覚で押さえてとか、卓越した技術はもちろん、素材に詳しいからこそできる技ですね。
そんな挑戦も、必ず納期に間に合わせます。まさに職人ですね。
キッチンパネルもしっくいを使って、テッカテカの鏡面仕上げにしてしまいます。
今回はメソポア珪藻土に挑戦してもらっているのですが、なかなか手強い材料のようです。
素材に対して挑戦して、技術が日々向上する。
職人の鑑のような左官屋さんです。
これからのグートンライフさんについておしえてください。
リフォームとメンテナンスに加えて、不動産業と注文住宅のクオリティの高いご要望にもお応えできるようになりました。
地域の皆様から、「家を建てるならグートンライフに頼むしかない」と言ってもらえる会社を目指し、さらに努力してまいります。
今回のモデルハウスは遊び心に富んでいて、形も奇抜ですが、仕様はグートンライフの標準に近いものとなっています。
形にとらわれすぎず、「どうやって住むのだろう?」という住まい方を感じてもらいたい。
家族が楽しく暮らすことが、その地域の風俗となり、そこに自生した文化となります。
家電のような性能を求めるのであればハウスメーカーへ行くべきです。
計算できない人間らしさ、曖昧さを許容するということが、今、家づくりに求められているのではないでしょうか。
工業製品はすさんでいき、家は風化します。
風化と劣化とはまったく異なるものです。
風化をしても愛でることができる住まい方を見つけてほしいと考えています。
代表取締役 出口 光生 さん
営業部 工務課 出口 光洋 さん
ALHADEFF ARCHITECTS
一級建築士 二川 徹 さん
にお話を伺いました。
お客様のことを本気で考える真面目な姿勢がうかがえる取材となりました。
リフォームを長く手がけられてきたならではの、温かみを感じました。
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会社名
株式会社グートンライフ
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所在地
〒666-0129
兵庫県川西市緑台1-3-3
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フリーダイヤル
0120-817-910
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電話
072-793-1855
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FAX
072-792-0388
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E-mail
info@good-on.co.jp
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ウェブサイト
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代表取締役
出口 光生
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沿革
1993年 川西市緑台7丁目自宅にて建築業を始める 1995年 株式会社グートンライフ登記 1997年 社屋を川西市平野1丁目に移転 2003年 社屋を川西市緑台1丁目に移転 2013年 不動産・新築課設立 2014年 コミュニティ館 暮らしのスタジオ開設 2015年 向陽台モデルハウス建築 リフォーム、メンテナンス、不動産から新築住宅までトータルな提案に自信あり。