オーブルホーム
構造・機能・素材・デザイン、バランスよく整った住宅で暮らしながら、本当の意味での省エネを実現しませんか。
兵庫県神戸市垂水区に事務所を構える、オーブルホームさんのご紹介です。
素敵な事務所ですね。
ここは、5年前に事務所兼自宅として自分たちで設計して建てました。
こういった洋風の建物が得意だと思われているようですが、実は和風の住宅も大好きだったりします。
設計施工の工務店として今年で11年になるオーブルホームは、創業当時より私と妻の2人で丁寧な家造りを心掛けてやって来ました。
二人それぞれにプランを考えて、最も良い案を提案するやり方でやっています。
施工に携わらないと、材料や細かい納まりが納得できなかったりするので、現在は設計だけの仕事はお受けしていません。
里山住宅博に出展されたきっかけは。
町並みに強い関心があり、町づくりに携わりたいとずっと考えていました。
ただ、中途半端な町づくりでは意味がないとも感じていました。
ヨーロッパ郊外の住宅地は、外構で見事な統一感を醸し出しています。
外構で町並みを作るんですね。
かたや日本では、家で町並みを作るイメージがあります。
バラバラの家だと、町並みもバラバラです。
里山住宅博ではコンセプトに基づいた外構コードがあり、トータルコーディネートされたところに、自分たちの家づくりが表現できるので、私たちが待ち望んでいたものでした。
家そのものを独立したものとして捉えては、良い町並みにならないと思っています。
私たちは家づくりの際、お客様が後で「入れるもの」に馴染むか、ということも重視しています。
住み始めて、お客様は自分の好みの家具や小物など、生活するものを運び込みますよね。
家に馴染まないから全部買い替えることになってしまったのでは悲しい。
好きなものに囲まれて、生活が楽しくなる家にするため、そういったこともしっかりと考慮します。
私たちはファーストプラン(有料)の依頼を受けた時、詳細なチェックシートに記入をしてもらっています。
それは、生活のことや素材のこと、好きだと感じているものなど、かなり細かいもので、時間をかけて記入してもらいます。
その後、ご自宅へうかがい、土地の調査と周辺の状況などを確認して、沢山の情報を集めてからプランを提出しています。
他にも家づくりで重視されていることは?
十数年前になるのですが、私自身にシックハウス症候群の症状がでてしまい、化学物質が充満した空間にいると鼻水が止まらなくなるのです。
ビニルクロスを貼ったような家では息苦しくてしんどくなる。
そんな自分でも心地よく住める家、ということが最低限の条件で、その上で快適に暮らせる家、更には自分が住みたいと思えるような家を造っていくことを前提としています。
家族の変化に対応できることも大切です。
部屋を仕切ったりできるのはもちろん、将来的に二階に上がれなくなっても生活できるような提案も行います。
変化には、経年変化のように楽しむ要素もあります。
ビニルのようにただ汚れていくものではなく、色の変化を味わいとして楽しめるもの。
そのような素材をご提案することを心がけています。
最近、「断熱性能を上げれば良い」という風潮が増している気がしますが、断熱性を上げれば上げるほど省エネになるとは考えていません。
快適な温熱環境で暮らせると言うことが大前提で、大切なのは、その為に必要な性能とコストのバランスを考えて設計を行うことではないでしょうか?
コストを無視して断熱性能だけを高めるより、コストパフォーマンスを考えた上でしっかりとした断熱を施し、自然エネルギーを取り入れる工夫をした方が、お金をかけずに快適な温熱環境で生活を送ることができます。
断熱材の種類や、良い工法を取り入れると言った考え方よりも、その土地に合った建物の配置や窓の位置・大きさを熟考した方が、合理的でより省エネになります。
また、暮らし始めてからの生活の仕方でも、ランニングコストは大きく変わります。
夏の日射などはスクリーンや、すだれを下げたり緑のカーテンで対策したり、エアコンの使い方一つでも違います。
そういった部分をきちんとお伝えして、暮らし始めた後も「本当の意味での省エネ」を実現していただくことが、私たちの役割の一つだと思います。
ちょっとした部分にも注目!
手作り感を大切にしたトータルコーディネート。
今回の建物をご紹介ください。
今回はスキップフロアを採用しました。
高低差とつながりのある楽しい空間を満喫していただくとともに、リビングが中二階にあるので、里山の四季を少し上から眺めることができると思います。
温熱のことを考えると通常、南の窓を大きくとって、北の窓は小さくしますが、今回は里山の緑を眺めるために大きくしています。
東西に大きな窓を取らないことと合わせて、省エネ性と眺望を両立させました。
風抜きとして天窓や高い位置の窓も設置し、上下の風の動きを考慮しています。
空調は、床下エアコンを暖房用に、2階ホールに冷房用のエアコンを設置します。
女性目線での充実した収納計画やキッチンからの眺め、また買い物や洗濯などの家事動線も意識しています。
キッチンと洗面台は造り付けで、木のぬくもりある質感と手作り感を大切にトータルコーディネートを行いました。
仕上げ材や、ちょっとした室内建具なども、デザインとコストを考えて輸入品を使っていることが多いです。
しっくいがヨーロッパの材料だったり、フローリングもオーク材の特殊なものを使ったりと、国内品とは違った質感やインテリアを、細部までじっくりとご覧いただければと思います。
一緒に仕事をされている職人さんをご紹介ください。
自慢の大工さんがいます。40歳位の方ですが、グラスウールなどの断熱材の施工が抜群にうまいです。
造作収納なんか現場で作ることも多いのですが、こちらがこんなことがしたいと言ったことに対して、より良いものにしようと試行錯誤しながら応えてくれます。
詳細図を書くこともありますが、現場で打合せをして決めたい時にも頼りになる存在です。
丁寧な仕事と、コミュニケーションも見事で、いつもお客様が喜んでくださいます。
大工さん、左官さん、塗装屋さんは、私たちの施工では一番キーになるところです。
人として信頼でき、卓越した技術を持っている職人さんたちばかりです。
ご来場者にメッセージをお願いします。
私たちは「バランス」が家には重要な要素だと考えています。
構造や断熱性能、デザイン、素材や機能など、すべてにバランスが取れた家が住みやすく良い家だと思っています。
また、本当の意味での省エネもそうですが、住宅には暮らし始めてからの要素が沢山あります。
家での楽しみ方、メンテナンス、温湿度管理の仕方など、より快適な暮らしを提案していきたいと考えています。
里山住宅博専用のホームページも用意しています。
建物のプランから、模型の紹介、完成までのプロセスなど、細かく紹介していく予定です。
プランが練られて、家ができるまでの過程に注目してください。
スキップフロアなどは、図面で見ても分かりにくいですから、サイトだけでなく、ぜひ一度モデルハウスにも来場して、体験してみてくださいね。
代表取締役 塩貝 実 さん
にお話を伺いました。
塩貝社長、事務所共に柔らかい印象で、くつろいだ空気の中取材が行われました。
好きな物に囲まれて生活してほしい、と願うその里山モデルはどんなインテリアになるのでしょうか。楽しみです。
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会社名
有限会社オーブルホーム
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所在地
〒673-0016
神戸市垂水区本多聞2-33-6
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電話
078-784-0206
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FAX
078-784-0272
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E-mail
arbre@arbrehome.com
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ウェブサイト
http://www.arbrehome.com
http://www.arbrehome.net
http://www.arbrehome.info -
代表取締役
塩貝 実
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沿革
2004年 オーブルホームとして事業を開始 2011年 現在の所在地に自宅兼事務所を建築 充実したwebサイトに、家づくりのお役立ち情報が満載です。