• さつまホーム 紹介

さつまホーム
さつまホーム

工務店の未来を熱く語る代表の新留さん
工務店の未来を熱く語る代表の新留さん

環境と健康にこだわった、無添加住宅NO.1工務店。
省エネトレンドの先にある「暮らし」を見据える。

大阪府箕面市に本社を構える、さつまホームさんのご紹介です。
さつまホームさんの名称の由来は?

私は鹿児島出身なんです。鹿児島生まれの大阪育ちですが、ルーツを大切に「さつま」の名を冠しました。

父の商売を継ぎ設立したさつまホームは、ローコストビルダーから始まりました。
父の代から今も変わらない理念は、「住んで喜ばれる」ということです。
設立当初、住んで喜んでもらうために掲げた目標は「安くて良い家」でした。
誰もが建てられる注文住宅。一途にその目標に突き進み、実現しました。

その目標をクリアしたら、次に大切にすべき要素を考えました。
「健康」を目標にしてはどうだろう。健康と環境はこれからの両輪となるのではないだろうか。
そう考えていた折に、無添加住宅と出会い、家づくりが変わりました。

11年前、「シックハウス症候群」が注目される少し前のことです。

無添加住宅というのは、全国に160社の代理店を持つ組織で、「体に悪いものは使わない」ことを徹底しています。
「自然素材」にこだわるのではなく、「体に悪いもの」を排除しようという人体をベースとした考え方に共感しました。
無添加住宅で表彰制度が始まってから8年、うちは常に全国総合ランキングトップの工務店として表彰を受けています。

「健康」にこだわることは重要ですが、うちはあえて先ほど両輪と述べた「環境」を謳いたい。

昨年、気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)が開催され、温暖化・CO2削減への取り組みがやっと盛り上がりを見せ始めました。
化石燃料が体にも環境にも害を及ぼすということは、11年前にも分かっていました。
石油系の素材は、接着剤にしろ塗料にしろ使わない。工業化されたものは使わない。

そういった無添加住宅の取り組みは、CO2削減、そして健康にもつながっているのです。

図面を紐解く設計の石井さん
図面を紐解く設計の石井さん

里山住宅博に出展するきっかけは?

里山住宅博のテーマは、「環境を大切にした住宅」ということだと理解しています。
健康・環境をテーマにやっている注文住宅メーカーの中で、大阪ではうちも上位ランカーだとの自負があります。
うちが出ないわけにはいかないと思いましたね。

里山住宅博に関わっている「町の工務店ネット」という団体の『住まいを予防医学する本』というのをご存知ですか。黄色いとても分厚い本です。
家を建てようとする人向けに書かれた本なのですが、家のことなんてほんの一部しか書いていない。
地球全体のつながりがあって、その中に家がある。そして暮らしがあるという考え方が書かれています。
「暮らし」を中心とした思想に興味をそそられました。
その本の著者に里山住宅博に誘っていただいたので、二つ返事で承諾しました。

一つの企業が大きな団地をやるのではなく、違う特徴の工務店が同じコンセプトを掲げてやる。
どんな反応が起きるのか楽しみでなりません。

注文住宅だけをやっているとチャレンジする機会がないので、うちは年に数棟建売住宅で新しい素材や工法などのチャレンジを行っています。
今回も、試したいことをしっかりと試す。
この建物で利益を取ることは考えていません。

無添加住宅の雄が打ち出す「無添加パッシブハウス」

今回の建物についておしえてください。

プランを考えるにあたり、仮のお客様を用意しました。
社内の30代の女性スタッフをお施主様と想定しています。
また、設計を女性設計士が担当。
インテリアコーディネーターも女性なので、女性目線がしっかりと意識された家になりました。

気密断熱を高めることにより土間を広めに取ることができ、階段の下をくぐったりできる遊びの空間としました。
リビングには段差を設けることにより、空間が立体的に感じられます。
目線は外の里山に抜けてほしいけど、外からは見られたくないという声に応え、屋根を極力落として、背の高い壁で囲って、外からの視線を遮っています。

また、玄関横に壁を持ってきて、いらないところは見せないけど、まっすぐ正面には目線が抜けるように工夫しています。
2階は将来的に間仕切りできる構造になっています。
同じく、2階のフリースペースから臨む北側の景色をお楽しみください。

今回のモデルハウスは今後「無添加パッシブハウス」というコンセプト住宅として展開していきます。
太陽光発電やパッシブソーラーシステムを搭載することもできます。第2種換気のシステムも入れる予定です。

今回はプロトタイプとしての部分もあるので、いくつかの設備は実際に搭載しないかもしれませんが、こうすればパッシブになるよという提案をさせていただきます。
うちはこれから、今回のモデルハウスで実現する「無添加パッシブハウス」と、より健康と環境にこだわった「無添加住宅プレミアム」の2つのブランドを打ち出していきます。

外構コードについてはどうお考えですか?

これからは必須でしょう。誰だって、緑が見えるのと見えないのとでは、見える方がいいに決まっています。
外形を取り込むのは、設計においても必要条件です。

うちは普段は、造園をやっている協力業者さん3社に依頼して、すべての案件で外構プランを作っています。
アルミ建材はなるべく使わないようにお願いしています。
関西では、丹波の「ぐり石」が有名です。天然の石で、赤や白が混じっている。
石垣を作ると、色が混じってとても美しい。
今回も外構の網カゴに使うと合うんじゃないかな、なんて考えたりしています。

一緒に仕事をする職人さんについておしえてください。

素敵な夫婦大工がいらっしゃいます。背丈が旦那さんの方が低くて、奥さんの方が高いのです。
お餅つきとかやっても、奥さんの方が様になっています。片手で杵を振り下ろしたりね。
この2人がいると、現場から笑いが絶えません。「怒っても仕方がないから、笑顔で仕事をしよう」と心がけているそうで、他の職人も巻き込んで、現場が明るくなるんですね。

お客様とご飯を食べに行ったり、大工の奥さんとお客様の奥さんが意気投合して飲みに行ったりというケースも多いようです。
5年ほどの付き合いですが、今後も現場を明るく照らし続けてほしいですね。

メタフィス・ハウス
メタフィス・ハウス

これからの工務店についてどうお考えですか?

今は省エネがトレンドだけど、もっと先があると考えています。

政府が牽引しているので、2020年、2025年というタイミングで、全てのビルダーが建物では一定の基準をクリアするでしょう。
クリアした後の暮らし、どういう住まい方をするのかを考えないといけません。
みんな、C値だのQ値だの言ってるけど、建物の性能面はもうほぼ完了しています。
ちゃんと勉強してきている工務店なら、省エネ住宅だってすぐに造れます。

2011年、うちは「メタフィス・ハウス」という、ドイツのパッシブ・ハウスの基準、ならびに北海道の基準をクリアした住宅を建てました。
その経験があるので、2020年、2030年に対応できる家を、比較的スムーズに建てることができると思っています。

今の旬が省エネなので、省エネの家を建てていますが、本質は「その家に住んで何をしたいのか?」ということでしょう。
その器を使って、暮らし方・住まい方をお客様と一緒に考える。

基本的な性能の高い家の中で、どんな暮らし方をするかが真のテーマです。

省エネ、健康などは、通過していく一時的なテーマに過ぎません。
予算と相談してどうするかを決めるだけです。
うちは新築の住宅会社ではなく、暮らしを創造、提案する会社でありたい。


代表取締役 新留 巧三 さん
ケミレス環境デザイン設計事務所 所長 石井 登 さん
にお話を伺いました。

工務店に対する愛と先見性の伝わってくる取材となりました。

とにかくエネルギッシュな新留社長でした。
絶えず先の先を見つめ、「2020年には、どの建物も性能基準を満たしている。だから次に何をするかだよ」という言葉が印象的でした。
  • 会社名

    株式会社さつまホーム

  • 所在地

    〒562-0035
    大阪府箕面市船場東3丁目6-61
    map-satsumahome

  • フリーダイヤル

    0120-780-636

  • 電話

    072-726-7780

  • FAX

    072-726-7790

  • ウェブサイト

    http://www.satsumahome.com

  • 代表取締役

    新留 巧三

  • 沿革
    1976年 薩摩住建 設立
    1996年 株式会社さつまホーム 設立
    2005年 無添加住宅の販売開始
    2012年 「メタフィス・ハウス」第1号 完工
    2015年 グッドホーム大阪 設立

    健康と環境を守る家「無添加住宅」8年連続実績NO.1工務店

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