吹き抜けの二階から、下をそうっと覗いてみれば…
この家の象徴でもある囲炉裏は茶の間の中心にあり、訪問者の誰もが目を引く代物です。
訪問者とひとしきり囲炉裏を囲んで語らい、そこから冬の夜長を楽しむ。
体の温まる食事からお酒へと続き、笑い声や楽しげな会話が聞こえてくる。
そんな“人が和み、集まる家”がここにあります。
さて、今回は 9号地 ”坐して住まう家” キッチンのご紹介をいたします。
写真【右手側】の戸の向こうには
土間をはさんで離れの間があります。
離れにお通ししたお客さまをおまたせすることなくおもてなしができます。
【左手側】には、洗面所と洗濯機、そしてお風呂がありますので家事動線は最短距離。
居間と向かい合わせのようになった【アイランドキッチン】は、囲炉裏の周りでくつろぐ家族と同じ空間で家事を楽しむことも可能にしてくれます。
黄色の【壁と天井】は、見た目にもぱっと明るく、幸運を運んでくれそうな優しい色合いに仕上げました。
シンクの右側には【ビルトイン食洗機】
ドイツのミーレ製ですので、大容量でパワフルに洗ってくれます。
また、【床】に敷かれているのは“コルクタイル”。
温かみもあって水にも強い特徴があります。
便利か、おしゃれ?
いいえ、“坐して住まう家”のキッチンは、どっちも欲張りに叶えてみました。
秋の柔らかい日差しが、ヒノキの無垢材やタナクリームの壁、和紙の天井を優しく心地よく包み込んでいるのんびりとした午後の風景です。
「あかいクッション、きいろいクッションに坐って
ゆっくり、のんびり、一休みしませんか?」
と、いつもそんなことばを投げかけてくるような空間がそこにはひろがっています。
居間から続く濡れ縁は外へと広がり、居間をより広く、開放的なものにしています。
里山の風景さえも、部屋の一部だと錯覚してしまいそうなくらい、やさしく打ちとけ合うような風合いを感じさせてくれます。
突然のちいさなちいさなお客さまも、居間に興味津々で濡れ縁にのんびり座っていました。
そんな、思わずくすっと笑みがこぼれてしまうちいさなお客さまもお気に入りの濡れ縁で、ぜひ皆様ものんびり、ゆっくりしてみてください。