鬼瓦をご存じでしょうか? 家の屋根から睨みを利かし、魔除けとして家に悪い物が入らない様にしています。起源は奈良時代位から日本に伝わったとされていますが、沖縄のシーサ-や古代ローマの都市パルミラのメドゥーサ等とも言われています。
そんな「鬼瓦」を作る職人を「鬼師」といいますが、近年瓦の普及が減った事からこの鬼師の数も大変少なくなってきています。
兵庫県には淡路島があり、淡路島は瓦の日本三大地のひとつとされ、淡路瓦が有名です。この淡路にはまだ「鬼師」が残っており、現地に行けば下の写真の様に見学が可能です。
ひと口に鬼瓦といっても形や表情等無数にあります。
今回里山25モデルには、そんな淡路の鬼瓦が使われています。少し見えにくいですが、現地にお越しの際は是非ご覧ください。
色々な屋根の中でも手入れして100年持つのは瓦位だと言われています。瓦は実際に寺院等にて百年以上の耐久性が実証されています。
元々淡路瓦は寒冷地に弱いと言われていました。今回は、淡路瓦を寒冷地用に高温で焼き上げて使用しています。本来の淡路瓦はいぶし銀の色となり、シルバーっぽい色ですが、今回高温で焼き上げた為、少し黒っぽく仕上がっています。
何故、高温で焼き上げると寒冷地仕様となるかと言いますと、瓦の含水率を下げる事により、冬場の凍結による、瓦のヒビを無くせるからなんです。
瓦のデメリットは何と言っても重さです。耐震を確保するのに構造に費用が余分にかかります。解ってはいましたが、今回里山25では、その費用を余分にかけて、瓦屋根を実現しました。勿論、耐震をしっかり確保しています。
下の写真は以前のブログにも出していますが、鬼瓦の施工の様子です。鬼は左の方ではありませんよ!!
バンガ-ド1号地「じべたの家」の屋根はガルバニューム合板です。こちらは、びおソーラーを搭載するのに最適な屋根となっています。
瓦に比べて材料自体の重さが軽く、耐震を担保するのに柱、梁、壁等構造にて費用を抑える事が可能です。
瓦にすれば特に耐震に費用がかかる為、現在は主流となりつつある屋根材です。
下の写真は、大塚工務店さんの「北風と太陽と里山が同居人」モデルの屋根の写真です。
このモデルは「明石瓦」の復刻版を淡路にて焼き上げた、平板瓦の仕様となっています。
明石瓦は現在では中々手に入れる事のできない瓦となっていて、少し赤い所が特徴です。詳細は大塚工務店さんにお聞きください!!