3号地のヴァンガードハウスは、里山住宅博の受付になっちゃってるので1F部分では、本来の生活をイメージすることが
ほとんどできない状態です。
そんな中でも、身体で経験すると
いろんなことに気がつきます。
景色の切り取り方だったり、むこうの見え方だったり。「気持ちいい」=「身体の寸法」か、わかりませんが歩を進める度に展開していくシーンであったり、高さであったりを体験していくと、どういう事を考えて計画されているのかと野暮な話ではありますが、思いを馳せたくなります。
本来、どんなものでもそうだと思いますがゾーニングも含めた大きな枠組みから、細かなおさまりまでものすごい数のポイントを考え抜かれたその結晶として、今目の前にあり、今まさに体験するものだったりします。その数で言えば、大塚社長のおっしゃる「ここには宇宙がある」発言もうなずけるところです。
実際に、見学にいらした方を案内させてもらうとポロポロといろんな言葉が聞こえてきます。
「この高さは― 」
「この違いは― 」
「この見え方は― 」
生活をイメージしながら、
湧き出てくる疑問や感想が言葉になります。つくり手の思いと、すまい手の思いとのやりとりです。堀部さんと、住人になるかもしれない人との交換日記みたいやなー、と笑建築的な目線だけではなく、住まい手としての目線でも大いにいろんなことを感じることができるすごいお家です。ギャップのあるその外観の佇まいにいつも惚れ惚れと、見惚れています。