続 塀のない街角〜繋ぐのは路地、繋がれるは暮らし〜
15号地 大塚工務店  出展工務店ブログ
  2017年03月03日

このまちには、塀がありません。だから、暮らす人の営み、気配が伝わるのです。夕刻、家の灯りがともる頃、夕飯支度のおいしい香り。多様な世代が相まって、どろぼうさんに背中を向かせます。
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里山住宅の街路は、かっての路地のよう。幅ゆったり6mの立派な公道、神戸市道でありながら、家と家、暮らしと暮らしを繋ぐ動脈でもあります。
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ともすれば、各戸の暮らしを分断しがちな道路を、路地という庭の延長のような道に見立てることができる。高層の集合住宅には見ることのできない、地つづきの郊外住宅の真骨頂です。
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そう、まちの余白は、ひとのために、人の居場所として活かす。石や芝生を使った、らしくない車置場の舗装は、自動車がない時に、人に優しい路地の一部になる工夫です。
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まちのコミュニティーや、その象徴であるお祭りをイメージしたとき、西洋においては、都市中心部の大きな広場がその要所です。しかし、山が多く、平野の少ない日本では、村の路地が普段からお付き合いの場所であり、路地に面した庭にある井戸が井戸端会議の場所でした。
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里山住宅の街区には、路地に見立てた道端に、縁台を並べています。庭の丸い水盤を囲めば、井戸端会議が再現されます 笑。
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まちに開いた構えを持つ木の家群ですから、カフェや雑貨、駄菓子やさんなど店舗付き住宅としてお目見えする家もあるかもしれません。
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事実、季節のいい時には、おまつりやマルシェ、パレードも実施しました。路地や、軒先、車置場に露店を連ねて。
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既に住まい手となった子供たちは、この路地を駆け、竹馬をしたり、ホッピングをしたり、スライダーにまたがったり。背景には連なる丹波の山々が、夕陽と共に優しく見守ってくれます。夜になれば、丘の上の澄んだ空は、どんなプラネタリウムより鮮明に星のきらめきを降らせてくれます。
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どこか懐かしい、かってのあたりまえの風景がここにあって、華美ではないけれど、極上の日常がこのまちにはあるのです。
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これはもう、村と呼んだ方がいいかもしれません 笑。今日も村長に就任した二川さんは、里山の開拓に余念がありません。雑木林に畏敬の念を抱きながらも、安全に身近に感じられる里山をめざして。桃の節句を祝えるように、桃の木を植えようか、なんて話も。
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