夕焼け空は赤い
15号地 大塚工務店  出展工務店ブログ
  2016年07月01日

目の前には里山、小さな谷、池、茅葺の民家、そして、向こうにも里山、連綿と呼ぶにふさわしい、丹波の風景を眺めることができる宅地。

ほんと、ええとこなんです。

写真は、梅雨晴れの夕焼け。里山の空は今日も穏やかです。写真ヘタクソでごめんなさい。実物はもっとキレイです。

青春時代、甲本ヒロトは唄いました。

「幻なんかじゃない 人生は夢じゃない
僕達ははっきりと生きてるんだ

夕焼け空は赤い 炎のように赤い
この星の半分を真っ赤に染めた

それよりももっと赤い血が
体中を流れてるんだぜ

夕暮れが僕のドアをノックする頃に…」

感傷に浸りたいときに浸れる。
佇みたいときに佇める。
黄昏たいときに黄昏ることができる。

海のように、懐の深い風景はpriceless!

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深い軒は住まいの体を表す
15号地 大塚工務店  出展工務店ブログ
  2016年06月15日

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15号地、目下造り付け造作工事中ですが、毎週日曜日はご見学頂ける設えとしています。梅雨も愉しい、軒下や縁側の居心地を体感してください。

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えんとつ昇りました
15号地 大塚工務店  出展工務店ブログ
  2016年05月21日

image寒い冬、ストーヴに薪をくべる。

木の使い道は地球規模で見れば、燃料としての利用がまだまだ多い。だからと言う訳ではないけれど、暖をとるとき「火」という電気やガス、灯油以外の力を借りるという選択肢はなんだか趣きがあってよい。

木の家を建てるとき、私たちは無垢の木をたくさん使う。特に杉と桧はたくさん。建てるときにでる杉や桧の端材で焚き付け、その材木が樹として生えていた山の雑木を薪に使うなんていうストーリーが生まれるのも、近くの山の木で建てる醍醐味だ、と思う。
image絶品ピザも1分で出来てしまうし、揺らぐ炎は心を穏やかにする。不完全燃焼を防ぎ、焚き付けを容易にする上昇気流を誘発するのに、空気層をまとう二重煙突を使うは定石。高断熱高気密化を背景に、すぐに暖まる室内。薪ストーヴは、現代生活においても、ちゃんと主暖房たり得る冬の暮らしの同居人のひとりになる。

此度は、里山の見える土間床の書斎をつくり、その中央にストーヴを据える。半袖を着て初夏に煙突を据えるは、早すぎる冬支度のようで中々楽しい。想像するだけで汗がでる真夏日の煙突工事!

会期中に訪れる冬には、みんなで薪割りに精を出し、火入れして、ピザを焼き、鉄瓶で沸かしたお湯で珈琲を淹れるなんていうワークショップも是非企画したい。屋根の上、街区に立ち上がる複数の煙突は、その暖簾代わりの設えに見えたら、それもまた愉しい。

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炎は時に木の味方をするのだ
15号地 大塚工務店  出展工務店ブログ
  2016年05月19日

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木は燃えるし、朽ちる、ならば張る前に焼けばよい。いにしえより伝わる炭の効能。素焼きの焼板のすました表情は、やっぱり素敵です。
黒い艶消の壁と、素地のままの杉のJパネルが共存する風景。廃番とは無縁の地域固有の素材で雨をしのぐ。阿波の焼杉は、均一なんて言葉とは無縁の逸品です。
母屋の土壁と、下屋の焼杉が里山の風景に馴染むまで、そう時間はかからないだろう、なんて言えてしまう、土着的な材料を現代民家に。
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丹波立杭、陶の里を訪ねて
15号地 大塚工務店  出展工務店ブログ
  2016年05月14日

里山住宅博の敷地から見える丹波の自然の数々。その自然の恵みを受けて連綿と伝わる丹波焼。

現存する丹波焼の中で最古で最長の登り窯を維持・管理し続けているのが、源右衛門窯さんです。その源右衛門窯10代目市野太郎さんの手による、洗面ボウルや、手洗い、雨水を貯める水瓶を設えます。
FullSizeRender作陶展にお邪魔してきました。皆様も是非、丹波の風を感じにいらしてください。

六古窯のひとつに数えられる丹波焼。その丹波焼の産地のルーツとも言える日本最古の登り窯にて焼成された作品の数々。土から吟味し、丹波らしさにこだわった丹波焼。それでいて、伝統の丹波の力強さに、軽やかな風を呼びこむその作風は実にユニーク。どこか懐かしいフォルムと愛らしい表情は、普段使いの器として日常生活を彩ります。

乞うご期待!

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赤は新緑に映えて
15号地 大塚工務店  出展工務店ブログ
  2016年04月29日

image今日から部分的に見学可能になりました。私たちのブロックでは既に3棟の建築が完成、これから本格的な緑の工事に入ります。そして、里山もより愉しくなります。
宅内のお披露目の様子も少し拝見。既に調度品が入り、暮らしのイメージが湧く設えに、家が喜んでいるように見えました。当店の手掛ける木の家の完成は少し先、本日は構造見学会でした。
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遊びに来てくださったお客様と、里山におりて、ゆったり散歩道を歩きました。子供たちも楽しそうで、この緑は見ていて飽きないね、なんて話をしました。
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この景色が家に居ながらにして味わえる贅沢…完成が楽しみです。
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お向かいを見学して、2階から撮影。若い緑に窯変瓦の赤が映えて。遠くには、野生の藤も、元気に花を咲かせていました。
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春も半ばを過ぎて
15号地 大塚工務店  出展工務店ブログ
  2016年04月27日

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里山(の近く)で採れた、タケノコを煮付けにして大工さんみんなに配りました。竹冠に旬と書いて「筍」、読んで字の如く、四季折々の自然のエネルギーを頂いて、皆で手仕事にいそしんでいます。

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」

そして、今年も湘南寒川の大谷芍薬園さんから、芍薬(しゃくやく)が届きました。毎年過ぎる春の余韻にひたる頃、旧知の建築家より頂戴しています。また、地元明石では、薬師院(通称ボタン寺)にて、約50種類2千株の牡丹園が今まさに見頃を迎えています。
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百合の花が旬を迎える頃、里山住宅博は公開されます。今は建築することに手が一杯ですが、こんな風に春が来たら、春風を招き、花を愛で、旬の味覚を愉しむ、そんな暮らしが宿る木の家を提案します。

北風と太陽、そして里山が、この家の同居人です。

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炎の力をかりて土を仕上げるということ
15号地 大塚工務店  出展工務店ブログ
  2016年04月06日

雨上がりの現場写真、これはなんでしょう
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答えは屋根に葺いた瓦です。艶消しの風情は炎のゆらぎが色として表れていて、一枚一枚穏やかに色の変化を重ねています。一枚として同じ色艶のものはなく、木や土と同じく自然の恵みとしての、自然素材の真骨頂です。当たり前のことかもしれませんが、焼物の名の通り、兵庫の人が兵庫の土を「焼く」という手法を用いて、瓦は土の可能性を引き出してくれています。
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いぶし瓦の一種で、窯変という製法で仕上げています。釉薬を用いず、焼いて燻すことで独特の艶消色が生まれます。いぶし銀の名の通り、いぶした瓦は一般に銀色に鈍く光ります。窯変は、さらに創意と工夫を加え、敢えて焼成温度にムラをつくり、濃中淡と様々な味わい深い表情を醸し出します。
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黒のような濃茶、穏やかな茶、力強い赤。此度、対岸の淡路の窯元に、赤を基調とした窯変平板瓦の復刻を依頼しました。
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二階から一階へ葺きおろした大屋根は、登り窯のそれのように地面に近づいて、降る雨を大地に戻します。屋根は雨露をしのぎ、その元で住み暮らすための建築の根源です。大屋根の下で、穏やか暮らしが宿ることをいつも願って建てています。
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播磨の北端、丹波の大自然を眺める場所で開かれる里山住宅博。15号地を任された私たち大塚工務店の拠点は播磨の東の端、明石です。かって瓦の名産地として栄え、昭和の最盛期には、日本七大瓦産地に数えられるほどでした。しかし各地の地場産業の衰退にもれず、二十軒をこえた窯元の数も次第に減り、平成に入り潰えてしまいました。

塩焼瓦と呼ばれた赤い釉薬の瓦は、民家の屋根を彩り、その赤は播磨の景色の一部となりました。

地域に根ざした企業として、衣食住の住を担う者として、住の文化の要を担った瓦の在り方をめぐることは、ひとつの使命だと考えています。

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大塚工務店、上棟しました!
15号地 大塚工務店  出展工務店ブログ
  2016年03月04日

三月三日、桃の節句。自慢の大工が揃い踏みして、大塚工務店の兵庫県産木材モデルハウス「里山の杜」無事上棟しました。
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使う木は全て国産材、特に骨組みとなる構造材は兵庫県産の杉と桧を魅せて使います。「隠すなんてもったいない、だって木の家なんだから」きこりもきっと、その方が喜ぶと思うのです。木を植え、育て、切り、守る彼らの想いは大切にしたいですね。
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新たな展開として、雪の積もる標高で、輪掛という手法を用いた天然乾燥の杉を配しました。桃色で艶っぽい、杉の赤味が素敵な風情です。

総合展示場に建つ、三年毎に建て替える「見るだけのモデル」ではなく、私たち工務店は『住むための家』として建てます。

里山を愛でる木の家暮らしをご提案、公開期間終了後は分譲し、木の家は緑いっぱいの百年集落のひとつになります。
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大屋根の下、穏やかな里山生活の在り方を提案します。晩春の完成まで、乞うご期待!
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